*

雨を見て

公開日: : 最終更新日:2014/07/21 泣ける話

Pocket

じいちゃんとばあちゃんは2人で暮らしてた。ばあちゃんはボケが進んでた。
じいちゃんが介護してた。

いろいろ大変だったみたいだけど、会話はできているようで、人が思うほど大変じゃないよって言ってた。

ばあちゃんの家に行くと、いろんな事が紙に書かれている。

「冷蔵庫は閉めましょう」「電気は消しましょう」「トイレは←」「ふく、くつした↓」とか、いろんな字がじいちゃんの手で半紙に筆で書かれていた。

書いてあれば守ってくれるんだって。

じいちゃんはいつも一緒にいてあげたけど、どうしても区役所とか病院に薬をもらいにとか出かける事がある。
心配だけど「外には出ないこと」と玄関に書いておけば、大人しく待っていてくれたんだって。

ある日、じいちゃんが出かけた。もちろん玄関には「外には出ないこと」

それなのに、じいちゃんが戻ってきたら、ばあちゃんは家のすぐ前で車に轢かれてしまっていた。
救急車で運ばれた。

じいちゃんが駆けつけると、待っていたかのように、じいちゃんの手を強く握って天国へ行った。
じいちゃんはとても悔やんだ。家族全員も悔しかった。

今まで書いてあることは必ず守ってたのになぜ家を出たんだろう。

家族同然の付き合いをしていた隣のおばちゃんが話をしてくれた。事故の直前、急に雨が降ってきた。

おばちゃんは布団を取り込みに庭に出た。すると、ばあちゃんが傘を持って慌てて道路に出てきた。

ばあちゃんの病気をおばちゃんは知ってたから、心配になって、ばあちゃんの方へ向かったその時に事故が。

じいちゃんが勤めていた頃、ばあちゃんは雨が降ると必ず駅までじいちゃんを迎えに行ってた。

ちょっとでも雨が降ると必ず迎えに行ってた。
雨を見て、じいちゃんが家に居なくて、傘を持っていこうとしたのだろう。

それだけ、じいちゃんが好きだった。
じいちゃんもばあちゃんが好きだった。

じいちゃんもしばらくして病気で天国へ行った。
ばあちゃんが持っていた傘と一緒にお墓に眠っている。

じいちゃん、ばあちゃん達は幸せだったんだろうな。

出典 泣話

q01371

AD googleアドセンス

関連記事

泣いた赤鬼

山の中に、一人の赤鬼が住んでいました。 赤鬼は、人間たちとも仲良くしたいと考えて、自分の家

記事を読む

彼と半年前別れました。思い切り憎まれて別れました。

彼と半年前別れました。 思い切り憎まれて別れました。 ・・・・余命宣告を今日受けました。 間に

記事を読む

あずさからのメッセージ

十数年前、障がいのある子がいじめに遭い、 多数の子から殴ったり蹴られたりして亡くなるという 痛ま

記事を読む

「余命3か月」あなたは何が出来ますか?

すごい普通に生きてきたら取り返しのつかないガンになってた。で、先月の26日に、あと3ヶ月くらい

記事を読む

姉ちゃんの結婚が決まった夜

姉ちゃんの結婚が決まった夜 おふくろが死んでも涙こぼさなかった親父が 仏壇の前で号泣してたんだぜ

記事を読む

手紙を燃やしながら私は妻に誓った

妻が4年前に事故による不慮の死を遂げ、私と息子の二人だけの生活になった。 息子の世話や毎日の食

記事を読む

もうこの世に居ない8歳の弟の日記 

もうこの世に居ない 8歳の弟の日記を見た。 弟の調子が悪そうだったので、 病院に連

記事を読む

ビールは横に冷やすとうまい、と父は言っていた

ビールは横に冷やすとうまい、と父は言っていた。 そんなわけはないと、と言っても聞かず、冷蔵庫に決ま

記事を読む

あなたが苦しみから解放されたことだけが、唯一の私の救いです。

私が小学生の時、野良猫が家になついて子猫を生んだ。 メス一匹とオス三匹。 内、オス二匹は病気やら

記事を読む

突発性難聴と診断された妻

昨年、突発性難聴と診断された妻。 病院に通って服薬治療を続けてきた妻だったが、とうとう先週「このま

記事を読む

AD googleアドセンス

AD googleアドセンス

だんだんあなたが見えなくなってくる

だんだんあなたが見えなくなってくる 彼女は視力がどんどん弱くなる

相手のスマホには不幸な事実しかない???

だいたい、彼氏や彼女、旦那さんや奥さんのスマホにはお互いに秘密の闇があ

夫婦ケンカの次の日のお弁当

その夫婦にしか分からない「夫婦喧嘩の仲直り方法」。言葉には出来なかった

3年越しの結婚式に流れたビデオレターに感動

余命幾ばくも無い母のために挙げようとした結婚式にまつわるお話です。

女性が結婚式を特に大切に思い、こだわる理由とは?

兄が「なんで女って結婚式にこだわるんだろう」って言ったとき 奥さ

→もっと見る


PAGE TOP ↑