*

母から娘への手紙

公開日: : 最終更新日:2014/07/27 感動する話

Pocket

私のかわいい娘へ。
私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

話をしているときに私が同じ話を何回も繰り返したら、「さっき同じこと言ったじゃない」なんて言って遮らずに、ただ耳を傾けていて。
幼いあなたが眠りに落ちるまで、私は幾夜も幾夜も同じ物語を読み聞かせたわ。

私がお風呂に入りたくないと駄々をこねても、怒って私を責めないで。
あなたが小さな女の子だったころ、言い訳をして逃げ回るあなたを追いかけてお風呂に入らせなければならなかったことを思い出して。

新しいものに対して私が無知であることに気付いたときは、そんな目で見ないで、ゆっくり時間をかけて覚えさせて。
覚えてるかしら、私があなたにたくさんのことを教えてあげたこと。
正しい食べ方、お洋服の着方、髪のとかし方、そして毎日ぶつかる人生の壁との向き合い方まで、ね。

私が老いていることに気付いたときには、落ち着いて受けとめてね。
何より、私が直面している状態を理解しようとしてほしい。

私が何を話していたか分からなくなってしまったときは、思い出す時間をちょうだい。
そして、もし思い出せなくても、心配したり、いらいらしたり、馬鹿にしたりしないで。
私にとって何よりも大切なことはあなたと一緒にいることだということを分かってね。

私が年老いて、以前のように歩けなくなったときは、やさしく手をとって。
あなたが初めて歩いたときに、私がそうしたように。

そんな日がきても、決してさみしいだなんて思わないでね。
私が最期の日を愛情に包まれながら迎えられるように、ただそばにいて。

ともに過ごした時間、ともに過ごすことができた幸せを、あなたに感謝しています。

満面の笑みと、いつ何時も絶やすことのないあなたへの愛とともに伝えさせて。
愛する、私の大切な娘へ。

q01387

AD googleアドセンス

関連記事

オンリーワン

部活の大会で、みんなから応援メッセージが書かれたボードをもらったことがあります。 その中に「ナ

記事を読む

5年前に飼っていた茶トラ猫が布団に入ってきた話

5年前に飼っていた茶トラ猫。 姉が家出同然で出ていってしまって家の雰囲気が暗かったので、私は家では

記事を読む

爺ちゃん「俺だ!俺だ!それ俺だ!俺!俺の事だ!」

ある日爺ちゃんとテレビを見ながら飯を食っていると 世界不思議発見だか何だかでラバウルが紹介されたん

記事を読む

あるマンガ家志望の若者の話

あるマンガ家志望の若者の話です。 彼が17歳のとき。 短編マンガが準入選に選ばれ、担当編

記事を読む

手のかからない子に手をかけて

分娩台の上で産声を上げたときから 赤ちゃんは泣き始めます そして、泣き続けます その声

記事を読む

花嫁の電話

由香ちゃんが近所に引っ越してきたのは、まだ小学校三年生のときでした。 ときどきわが家に電話を借りに

記事を読む

夢の国から

私と彼の前を目の不自由な夫婦(二人とも杖の様なものを持っていまた。)が歩いていました。 キャス

記事を読む

勇気のいること

彼女の名前はニッキー。 近所に住むこの若い女性の生き方は、何年もの間私の大きな励ましとなっている。

記事を読む

【時間の銀行】

次のような銀行があると、考えてみてください。 その銀行は、 毎朝あなたの口座へ86,400ドル

記事を読む

no image

父からの未来への手紙

あゆみ結婚おめでとう。 今のお前はまだ5歳です。 昨日は「お父さん大好き」 今日は「お父さ

記事を読む

AD googleアドセンス

AD googleアドセンス

だんだんあなたが見えなくなってくる

だんだんあなたが見えなくなってくる 彼女は視力がどんどん弱くなる

相手のスマホには不幸な事実しかない???

だいたい、彼氏や彼女、旦那さんや奥さんのスマホにはお互いに秘密の闇があ

夫婦ケンカの次の日のお弁当

その夫婦にしか分からない「夫婦喧嘩の仲直り方法」。言葉には出来なかった

3年越しの結婚式に流れたビデオレターに感動

余命幾ばくも無い母のために挙げようとした結婚式にまつわるお話です。

女性が結婚式を特に大切に思い、こだわる理由とは?

兄が「なんで女って結婚式にこだわるんだろう」って言ったとき 奥さ

→もっと見る


PAGE TOP ↑