ミッキー誕生の話
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最終更新日:2014/07/16
感動する話
彼は子どもの頃から人を喜ばせるのが大好きでした。絵が得意で、絵をかいて皆が喜んでくれるのを見るのが何よりうれしかったのです。
けれども彼の家は決してお金持ちではありませんでした。小さい頃からアルバイトもしました。
その上、八歳の時にはお父さんが病気になってしまい、家はますます貧しくなって、持っていた農場もとうとう手ばなさなければならない日がきました。
でもディズニー少年はへこたれませんでした。お父さんを助けて新聞配達をしながら学校に通いました。
ディズニーはどんな大変な時にも大好きな絵だけは忘れませんでした。真剣に勉強し、書き続けました。
そして、いつしか
『自分は絵で人々に勇気を与えていこう。愛と喜びを与えていこう。それを一生の使命にしたい』
と願うようになりました。
その願い通り、やがてディズニーの作品は、世界の人々の心をつかみ、希望と優しさを送り続けるようになりました。
彼ががんばれるエネルギーは、少年時代の苦労の中にあったのです。偉くなった人は皆、苦労しています。
いろいろな苦しいことを味わってこそ、自分も鍛えられ、人の心もわかるようになります。
立派な仕事をできるようになるんです。
いやなこと、つらいことから逃げて、わがままになり、自分を甘やかしてしまったら、大人になってから大きな活躍する土台はできません。
さて、ディズニーの未来への夢はまわりの人になかなかわかってもらえませんでした。反対もされました。
彼はまず小さな広告会社で働くことから出発しました。
宣伝の絵をかく仕事です。大きな夢に向かって、現実の一歩を踏み出したのです。
そのうちに映画作りも始めました。だんだん名前も知られるようになりました。そんな時です。ディズニーは
信用していた人に、だまされ、裏切られてしまいます。夜もろくろく寝ないで作った、大事な映画の権利を奪われてしまったのです。そのうえ、多くの社員たちも去っていきました。
ディズニーは、悲しみのどん底につき落とされてしまいました。お金もない。仕事もない。
頼れる味方もない。何もかもなくして『もうダメだ』と思いかけました。
しかしディズニーには、少年時代からの夢がありました。絶対くじけるわけにはいきません。
何とかしなければ。そんな孤独なディズニーの心に浮かんだのは、
ある『友だち』のことでした。
友だちとは、以前、ディズニーがひとりぼっちで絵をかいていた時、部屋に現れたネズミのことです。やさしいディズニーは、そのたった1人の友だちに自分のパンを分けてあげていたのです。
『そうだ、彼がいる!』ディズニーは、その小さな友だちを新しい主人公に決めました。
これが劇的な『ミッキーマウス』の誕生だったのです。
ミッキーマウスは、たちまちアメリカ中の人気者になりました。明るく、元気いっぱいのミッキーに、大人も子どもも、そしてどこの国でも人々はひきつけられました。けれども、このミッキーは、実はディズニーの苦しい涙の中から生まれたのです。
一番つらい時、その時こそ一番大切な時です。新しい道が開けるチャンスの時なのです。
ディズニーのように努力する限り、負けない限り、心の中の夢の木は伸び続けます。
、努力こそ夢を育てる栄養分です。
続けてディズニーは、ドナルド・ダックやダンボ、バンビなど、楽しい仲間を世界に送りだしていきます。
その後も彼は、人にだまされたり、お母さんの突然の死にもあったりといろいろと悲しいことやつらいことがあったけれども負けませんでした。
そして彼の夢はどんどん大きくなり、世界中のどこにもない「夢の王国」を作りたいと思うようになりました。
「たくさんの人を喜ばせてあげたい」
その気持ちから、あのディズニーランドが生まれたのです。
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