*

僕は誇らしかった

公開日: : 最終更新日:2014/07/07 感動する話

Pocket

僕が幼稚園の頃の事だ。
まだ東北新幹線も上越新幹線も建設中で、一部区間を試験車両だけが走ってた時代。

僕は、山陽新幹線の沿線に住んでいて、毎日のように白に青いラインの丸鼻の新幹線を見て育った。

そんな時に、母親と本屋に行った時の事。一冊の電車の絵本を見てショックを受けた。
「みどりいろのしんかんせんがある!!」
今までとは違う新幹線電車は、自分には、かなり衝撃的だったのだろう。

次の日のお絵かきの時間、たまたま「しんかんせん」の絵を描こう、という事になり、
僕は早速、昨日絵本で見た「みどりいろのしんかんせん」を描いた。
うまく描いたはずなのに、同じクラスの園児みんなが、僕の絵を笑った。

「ほんとうにあるんだよ!みらいのしんかんせんだよ!」半ベソかきながら反論する僕を、
先生だけがなだめてくれた。それでも、半信半疑な顔だったが。
それから次の週、園児みんなで新幹線の駅に行った。各自、先日描いた絵を持って。

いろいろ見学をして、先生が「それじゃぁ、駅長さんに質問ある人~!」と言うや、
僕は真っ先に手を挙げて、立って絵を見せながら質問した。
「みどりいろのしんかんせんは、いつからはしるの?」
ドッと笑いが起こった。今度はクラスの子だけじゃなくて、園児全員だ。

駅長氏は、僕の絵を手にとって見ながら、ほほぉ~と感心した表情を見せ、
この電車は、皆さんがもう少しお兄さんお姉さんになった時に、東京から北のほう、
冬には雪がたくさん降る盛岡や仙台、新潟へ走ります。できたときには、ちょっと
遠いけど皆さんもぜひ、乗りに行ってくださいね!と答えてくれた。

どよめきが起こった。どうだ!本当にあるって言ってくれたぞ!僕は、誇らしかった。
あれから、そのみどりいろのしんかんせんも、リニューアルして活躍を続けるものもあれば、
新型車両に使命を託し、解体されていくものもある。
こうした光景を見ると、あの日からかなりの年月が経ってしまったんだなぁ、と感じる。

あの日に描いた絵も、当然手元にはない(引越の時に棄てたのだろう)。でも、
200系との「衝撃的な出会い」の瞬間は、永遠だ。

出典:http://kandoustory.con-ple.com/

q01335

AD googleアドセンス

関連記事

傘をくれた天使

たぶんどうでもいいことが原因で旦那と喧嘩をしたあの日、育児にも疲れ、夫の家族と同居していた私は姑たち

記事を読む

突発性難聴と診断された妻

昨年、突発性難聴と診断された妻。 病院に通って服薬治療を続けてきた妻だったが、とうとう先週「このま

記事を読む

男の子二人組みの話。

男の子二人組みの話。 A「もしさぁ、お前のおかんと恋人がおぼれてたらどっち助ける?」 B「そ

記事を読む

娘の言葉

電気工事士として引き抜かれ、 次の会社でも頑張っていたのですが、 その会社が不振になり、 リス

記事を読む

万博の思い出

※「2ちゃんねる」から抜粋 ******************************

記事を読む

「最も醜い女」と呼ばれた少女の半生がついに映画化。その人生に学ぶこと

1989年に生まれたリジー・ベラスケスさんは、「最も醜い女」と呼ばれながら10代の時を過ごしました。

記事を読む

ミッキー誕生の話

彼は子どもの頃から人を喜ばせるのが大好きでした。絵が得意で、絵をかいて皆が喜んでくれるのを見るのが何

記事を読む

こんな日常の出来事が

お友達家族と、 森の中のアスレチック広場に遊びに行きました。 息子とお友達、お父さん方、お母

記事を読む

あなたは「ありがとう」の反対の言葉を答えられますか?

ありがとうの反対語など 今まで考えたこともなかった。 教えてもらった答えは・・・ 「あ

記事を読む

もう10年も前の話

もう10年も前の話。 妻が他界して1年がたった頃、 当時8歳の娘と3歳の息子がいた。

記事を読む

AD googleアドセンス

AD googleアドセンス

お母さんのハンバーグ弁当の味

俺の母さんは、生まれつき両腕が不自由だった。 なので料理は基本的に父

「すぐツライと言うのは、ほんとはツラくないんだよ」その言葉忘れない。

大好きだったじぃちゃんが亡くなりました。 私は、小さい時からよく

【騙された花嫁】しかしその真実とは?

本当の親ではないパパと、騙されたその娘の結婚式。 騙された花嫁と

【実話】「他に男できたから別れよ!」…彼女に突如別れを告げられた俺に一本の電話が…(感動する話)【漫画動画】

「彼氏に心配かけたくなくて迷惑かけたくない」という気持ち と

嫌いな母親の顔の傷の秘密。もっとキレイなお母さんが良かったのに。

大嫌いな母親には大きな傷が。 それが母親を嫌いな原因。なんでそん

→もっと見る


PAGE TOP ↑