傘をくれた天使
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感動する話
たぶんどうでもいいことが原因で旦那と喧嘩をしたあの日、育児にも疲れ、夫の家族と同居していた私は姑たちともうまくいってなくて、ほとんど育児ノイローゼ寸前でした。
それでも家事はしなければいけないし、娘も私のイライラがうつったのかグズって泣き止もうとしません。途方に暮れながらも、お米が切れているのを思い出し、娘を抱っこして買い物に出ました。
お米と食材を買い、そのままどこか消えてしまいたい気持ちでいっぱいな私に追い打ちをかけるように雨が降り出しました。
傘もないし、もう走る気力もない、どこまでついてないんだろう……。
娘と一緒に自分も泣き出しそうだったその瞬間、「ボロボロの傘でよかったら」と知らない青年が少しくたびれた傘を渡してくれました。
すごく優しい声で、まっすぐ私を見て傘を手渡す彼が天使に見えました。娘もその優しい声に触れたのか、すぐに泣き止んでニコニコしだしました。
最近は娘にも優しくできず、こんな笑顔を見たのは久しぶりかも、いや娘の笑顔に関心を持てないほど心がすさんでいたのかな、と思うと心から後悔しました。
旦那と結婚したときの幸せな気持ち、娘が生まれたときに「天使が生まれた」と一緒になって喜んだときの気持ちを思い出しました。
思わず涙があふれそうになり、娘を見ると笑顔で私を見つめています。この子の笑顔を見るためなら頑張れる、旦那に対しても感謝の気持ちを忘れていたかもしれない、そう思いました。
旦那はいつも譲歩してくれるのに、私はイライラしてぶつけてばかり。反省していること、感謝していること、これからも一緒に頑張りたいことをその夜旦那に伝えて仲直りし、旦那もできるだけサポートするからと言ってくれました。
あのときの青年は、天の使いだったんじゃないかと今でも思います。傘を見るたび、がんばろうって思えるようになりました。
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