*

渡せなかった婚約指輪 横にいた彼女が僕の目の前で中に浮いていた

公開日: : 最終更新日:2020/06/19 恋愛, 泣ける話

Pocket

彼女が30歳の誕生日を迎える前の日にプロポーズをして、彼女も幸せそうにうなずいた。誕生日には婚約指輪を贈ろうと決めていた僕と彼女は、当日2人でディナーに行くために駅まで歩いていた。

ちょっと奮発してホテルのディナーレストランを予約していたので、そのときに指輪をサプライズで彼女に渡すつもりだった。

「そんなに奮発しても大丈夫?無理させたね」と申し訳なさそうに、でも嬉しそうに彼女が笑ったその瞬間、横にいた彼女が僕の目の前で中に浮いていた。

後ろから暴走してきた車にはねられて、ふっ飛ばされてしまったのだ。

もうあれから何年たっただろうか、あの時の光景は今もスローモーションで焼き付いている。

彼女はしばらく息があり、僕は必死に叫んでいた。泣きながら、恐怖で震えながら、なすすべもない自分をはがゆく思いながら。彼女は言った「泣かないで。○○が無事で良かった……」

今もずっと考えている。あれが僕だったら良かったのに、と。

彼女を車道側に歩かせたことをずっと後悔して後悔して、ずっとこれからも後悔し続けるのだろう。

渡せなかった婚約指輪は今もずっと持っている。死ぬまできっと後悔し続けて生きるのだろう。それが唯一、僕が彼女にしてやれる懺悔なのだと思っている。

【30代 男性】

https://www.minden.jp/clover/couple-cry-tale/

AD googleアドセンス

関連記事

圭介って友達がいた。俺の親友だ。

圭介って友達がいた。 俺の親友だ。 何をするにも一緒だった。 周りから見たら気持ち悪いくらい。

記事を読む

no image

父からの未来への手紙

あゆみ結婚おめでとう。 今のお前はまだ5歳です。 昨日は「お父さん大好き」 今日は「お父さ

記事を読む

「余命3か月」あなたは何が出来ますか?

すごい普通に生きてきたら取り返しのつかないガンになってた。で、先月の26日に、あと3ヶ月くらい

記事を読む

台所には甘口のカレーの作りかけ。離別した父の最期。

おふくろからの1本の電話。「お父さんが…死んでたって…」死んだじゃなくて、死んでた?親父とは小さ

記事を読む

機械音痴の母のデジカメの保存写真を見たら涙が止まらない

なんか機械音痴の母がデジカメを買った。どうやら嬉しいらしく、はしゃぎながらいろいろと写してた。何

記事を読む

足が痛いから入院するよ

親友からの電話。 『たいしたことはないから一週間くらいだって』 笑いながらの連絡だった。 『そ

記事を読む

ピアノ

佐賀県鳥栖市の小学校へ二人の若い特攻隊員が走ってきました。 「自分たちはピアニストを目指してい

記事を読む

まだまだどうなるかわからないけどゆめも頑張ってるよ!

「まだまだどうなるかわからないけどゆめも頑張ってるよ!」 私が高校生の冬でした。家で飼ってる猫が赤

記事を読む

今日から一年間

お酒を一滴でも飲まないで下さい。 タバコもダメです。 スポーツは全て禁止、エステやマッサージも当

記事を読む

『ママからのビデオメッセージ』

サキちゃんのママは重い病気と闘っていたが、 死期を悟ってパパを枕元に呼んだ。 その時、サキちゃん

記事を読む

AD googleアドセンス

AD googleアドセンス

嫌いな母親の顔の傷の秘密。もっとキレイなお母さんが良かったのに。

大嫌いな母親には大きな傷が。 それが母親を嫌いな原因。なんでそん

反抗期のまま10年過ぎてしまった少年と母親の物語

【泣ける話】優秀な息子が突如不良に...更生を祈り続けた母...(感動

つかなくてもいい嘘で別れた初恋の人

私が初めて好きになった彼は優しくて、いつも私のワガママを聞いてくれてい

傘をくれた天使

たぶんどうでもいいことが原因で旦那と喧嘩をしたあの日、育児にも疲れ、夫

勝てない相手 元カノが目を覚ました

私と彼は、来月婚約する予定でした。婚約指輪を買いに行った夜、彼の携帯に

→もっと見る


PAGE TOP ↑