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駄目な僕だ

公開日: : 泣ける話

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11年前のはなしです。

当時付き合っていた彼女が妊娠しました…
僕は周囲の反対を押し切り、結婚し出産させた…
なぜ、反対されたかというと、彼女には精神的に弱いところがあったからだ…
僕は子供さえ生まれれば強くなると勝手におもいこんでいた。

あまかった…

若かった…

出産後、やはり、彼女はおかしくなり、とても子育てどこではなく、一緒にいる僕までもが、おかしくなりそうだった…
恥ずかしいことだが、僕には、まだ、他人の責任を負う事はできなかった…
離婚までの話は半年位、かかった。

そして、互いの生活が続いていたある日、彼女から、連絡があった「息子を保育園に迎えに行って欲しい」との事だった…僕は了解し、車で迎えに行った。

三ヶ月ぶりのわが子を膝に置き、車を走らせた、久しぶりの息子はちょっと重くなっていて、以前よりもよくしゃべるようになっていた。
そして車内から目つくもの全てに「あれ何?これ何?」としゃべりかけてくる…

はじめのうちは「あれは信号だよ」とか「車だよ」とか応えていたけど、そのうちに僕は応えられなくなっていた…

これから、こうして息子に喋りたい時に喋ってやれないと思うと、僕は涙が止まらなくなっていたんだ…

その涙で息子が何を指差してるのかがわからなかったんだ…息子はまだ片言の言葉で笑いながらこう言った…

「つめたいよー」…僕の涙が息子の頭にボタボタかかっていた…僕は声はでなかったから、心の中で…『ゴメン…』

それから、数日たったある日また彼女から連絡があり、新しい彼氏ができ、息子を引き取って欲しいと言ってきた…
僕はその時の仕事のことも考え実家の母に相談し引き取ることを決めた。

あれから8年が経ち、僕は再婚し 今では二歳になる娘と四人で裕福ではないが、なんとか、暮らしている。

最近、娘がどこかに出かけるたびに「これは?これは?」と聞いてくる…そのたびに、あの日の車の中での気持ちが今でも、鮮明に頭に蘇る…

もう二度と自分の子供達にあんな思いはせたくない…子供達に教わり続けてる、駄目な僕だ…

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