*

奇跡のような出会いに感謝して

公開日: : 最終更新日:2015/01/08 魔法の言葉

Pocket

目が覚めたら生きていた。
朝起きたらもうご飯ができていた。
窓を開けたら美味しい空気があった。
毎日ご飯が食べられる。
買い物に行ったら欲しいものが買えた。
美味しいものを食べて美味しいと感じる。
結婚して子供が生まれた。
子どもがすくすく育っている。……
「こんなこと、当たり前だと思ったら大間違いです。世の中に当たり前のことは、たったひとつしかないんです。それは、産まれてきたすべての命には必ず終わりがあるということ。それだけが当たり前のことで、それ以外のことはすべて奇跡なんですよ」
助産師の内田美智子さんがこう話していた。
内田さんといえば、『いのちをいただく』の著者。
毎年牛を殺して肉にする仕事をしている坂本さんと、畜産農家で「みいちゃん」という牛と一緒に育った女の子の話を綴った感動的な絵本だ。
この年末から年始にかけて、内田さんは連日新しい命を取り上げた。その中には15歳の少女もいた。
分娩室で彼女は「痛い、痛い!」と泣き叫びながら、やっとのことで3000グラムを超える大きな赤ちゃんを産んだ。
妊娠に至った経緯には、言うに言えない事情があった。
しかし、産まれたばかりの赤ちゃんを抱きながら、少女は「ママよ、私がママよ」と何度も語りかけていたそうだ。
しばらくして、ずっと寄り添っていた、30代後半だろうか、40台前半だろうか、若くして祖母になったばかりの母親に向かって言った。
「ママ、ありがとう」
同じ頃、国会議員の野田聖子さんが不妊治療の末、50歳にして男の子を出産した。
「50歳だろうが、15歳だろうが、生まれてきた子は乳飲み子。手がかかるのは同じ。周囲のサポートは同じように必要です。中学生だろうが、国会議員だろうが、母親は一人しかいないんです。育てられることに感謝して欲しい」
と内田さんは言う。
30年以上もお産の現場にいる。そこは「おめでた」ばかりではなかった。
妊娠が分かってから女性は約10ヶ月の月日を経ながら、少しずつ「母親になる」という決意をしていく。それは自分の命を賭けて産むという決意だ。
わずか50年前、約2000人の母親がお産のときに命を落としていた。
内田さんが助産師になった30年前は300人、一昨年でも35人の母親が自らの命と引き換えに子どもを産んだ。死産もある。
ある妊婦は10ヶ月目に入って胎動がしなくなったことに気が付いた。診察の結果、胎児は亡くなっていた。でも、産まなければならない。
普通、お産のとき、
「頑張って。もうすぐ元気な赤ちゃんに会えるからね」
と、妊婦を励ますが、死産のときには掛ける言葉がないという。泣かない子の代わりに、母親の泣き声が分娩室に響き渡る。
その母親は内田さんに「一晩だけこの子を抱いて寝たい」と言った。
真夜中、看護師が病室を見回ると、母親はベッドに座って子どもをだいていた。
「大丈夫ですか?」と声を掛けた看護師に、母親は、「今、お乳をあげていたんですよ」と言った。
見ると、母親は乳首から滲み出てくる乳を指に付けて、子どもの口元に移していた。
「このおっぱいをどんなにか、この子に飲ませたかったことか。泣かない子でも、その子の母親でありたいと思うのが母親なんです。何千年の時を経ても母親は母親であり続けるんです。」
と内田さん。
父親・母親世代に内田さんは、
「子育ては時間が取られるなんて思わないで。育てられるだけでも幸せなことなのよ」
と語り、学校に呼ばれたときには、
「お母さんは命賭けであなたたちを産んだの。だからいじめないで。死なないで」
と子ども達に訴える。
「命が大切なんじゃない。あなたが大切なの」と。

q01475

AD googleアドセンス

関連記事

お金で買えるものと、買えないものがある

お金で買えるものと、買えないものがある。 お金で「家」は買えるけれど、 「家庭」は買えない。

記事を読む

人生はね

笑えるのは、楽しんでる証拠。 怒るのは、真剣だった証拠。 喧嘩するのは、一緒だった証拠。 つま

記事を読む

「出来ない」って

「出来ない」って 最初から諦めてんじゃねーよ ※なんでもやってから判断したいですね。

記事を読む

「ダメなときほど運は貯まる」 そんな時こそチャンス!

「ダメなときほど運は貯まる」 物事が 自分の思いどおりにいかず 苦しいときに初めて、 私

記事を読む

人柄は顔に出る

人柄は顔に出るし、 幸せは目尻のシワにできる。 理性は声に宿り、嘘は目に映る。 自信は姿勢を正

記事を読む

「してあげたのに」は呪いの言葉

「してあげたのに」は 呪いの言葉なんだって。 なぜなら、その後に続く言葉は 「なのに、何もして

記事を読む

才能の差とは

小才は縁に出会って縁に気づかず、 中才は縁に気づいて縁を生かさず、 大才は袖すり会うた縁も生かす

記事を読む

【楽しんで なんぼ十ヶ条】これで人生が楽しくなるかも?

楽しすぎる未来を描く 喜びの目標をいっぱい作る ひらめきを信じる 思いは語りまくる 心がワク

記事を読む

家族って英語で、familyて書くでしょ。

Fはfather Aはand Mはmother ilyは I Love Youの頭文字とっ

記事を読む

勇気が出る 45の言葉

1 望む現実を創るとは、望む自分を創ること 2 すべての壁は 自分の内にある 3  でき

記事を読む

AD googleアドセンス

AD googleアドセンス

3年越しの結婚式に流れたビデオレターに感動

余命幾ばくも無い母のために挙げようとした結婚式にまつわるお話です。

女性が結婚式を特に大切に思い、こだわる理由とは?

兄が「なんで女って結婚式にこだわるんだろう」って言ったとき 奥さ

ウェディングドレスが白色の理由は?

結婚式に参列していた小さな男の子が母親に訪ねた 男の子:「ママ。あの

結婚式の入場曲がドラクエだったら?

近くにいる女子社員2人の会話(゚Д゚)→   A

ほのぼのするオカメインコの話

前にここでオカメインコがオカアサンオハヨって言葉を覚えたって 書いた

→もっと見る


PAGE TOP ↑